【竹田】休業していた竹田市上坂田の宮城温泉「であいの湯」が新たな体制で復活し、地元住民から喜ばれている。施設を受け継いだ運営者は「温泉を訪れた人の出会いを生むアットホームな施設になれば」と話した。
同温泉は2003年に住民らが県や市の補助を受け、木造平屋の施設を整備した。住民らでつくる管理組合が「宮城温泉出会いの湯」として運営していた。
弱アルカリ性単純温泉で効能は神経痛など。住民らに愛されてきたが、過疎化に伴い利用者が減少。設備も老朽化し、23年8月に営業を休止した。
組合は、同温泉の入浴客でリサイクルショップ経営の工藤正弘さん(78)=豊後大野市緒方町中野=に施設の購入を打診。継承を決意してくれたことから、営業再開に道筋が立った。
工藤さんから運営を任された長女の晴美さん(57)は業者とともに屋根を赤茶から緑に塗り直し、温泉マークをデザイン。床を磨くなどして今年2月に営業を再開した。
近隣住民をはじめ、近くのスポット「黄牛(あめうし)の滝」に来た観光客らが湯を楽しみ、「復活させてくれてありがとう」と声をかけられることもあるという。休憩所も設けており、飲食物の提供を検討している。
管理組合の組合長を務めていた市内古園の菅恵次さん(76)は「感謝している。過疎化に悩む地域の活性化につながってほしい」と期待。晴美さんは「温泉に集まった人たちが和気あいあいと交流してくれれば」と笑顔を見せた。
営業は午後1~8時。月曜定休。利用料は中学生以上500円、小学生300円、未就学児無料。回数券(12枚・5千円)もある。問い合わせは公式インスタグラムから。
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「であいの湯」は20日午後2時からクリスマスコンサートを開く。無料。
歌手の足達睦子さんが出演。竹田市片ケ瀬の油布晃さんが作詞した「であいの湯すべすべ音頭」などを歌う。同日は入浴無料。問い合わせは油布さん(090-7980-8929)。