【臼杵】臼杵市内で働く福祉関係者ら5人でつくるグループ「う♥(すき)ほっとマフネットワーク」は、認知症高齢者に安心感を与えるとされる防寒具「認知症マフ」の作り手を増やす活動をしている。ネットワークは「多くの人がマフ作りで認知症の人と関わってもらえたら」と話す。
認知症マフは、毛糸で両腕手首がすっぽり入る大きさの筒を縫い、内側に手で握れる綿入りの棒や輪を縫い付ける二重構造になっている。
ネットワークの高橋鉄平さん(39)=市医師会立コスモス病院認知症看護認定看護師=が、2023年の認知症ケア学会(東京都)展示ブースで見つけた。
高橋さんによると、認知症患者はマフを握ることで心が落ち着き、点滴の際にチューブから注意がそれて触らなくなるなど、国が進める身体拘束しないケアへ近づく効果があるという。
花や動物のアクセサリーで飾り、目を引かせることで患者とのコミュニケーションづくりのきっかけにもなる。
課題は一つ作るのに数日かかり、数が足りないこと。ネットワークは作り手を増やそうと、認知症マフを作るワークショップを開いている。
参加した福祉施設ケアマネジャーの豊永有里さん(42)=大分市=は「編み物は苦手だが作れるようになって利用者にあげたい」と懸命に学んでいた。
同市畑中で編み物教室を開く講師の羽田野まゆみさん(52)は「まだ知られていない編み物。多くのボランティアグループに広がってほしい」と期待した。
問い合わせは同病院地域連携室(0972-62-5883)。