能楽堂開館35周年、伝統と若い感性が融合 大分県民芸術文化祭の閉幕行事で披露

コラボ能「清経」。華麗な舞に合わせ、県立芸術文化短期大の学生ら(奥)が洋楽器を奏でた=30日、大分市牧緑町の平和市民公園能楽堂

 平和市民公園能楽堂開館35周年記念「能楽の祭典」が30日、大分市牧緑町の同能楽堂であり、約500人の観客が幽玄の世界に浸った。第27回県民芸術文化祭閉幕行事。
 能楽堂の開館に尽力した能楽師谷村育子が仕舞「卒塔婆(そとば)小町」を披露。狂言「文荷(ふみにない)」では、シテの野村万禄らがユーモアと風刺の効いた巧妙な演出で観客の笑いを誘った。
 能「半蔀(はじとみ)」では、立花供養の生け花を前に、シテの馬野正基がはかなく、かれんな夕顔の君を優美に演じた。
 大分にゆかりの深い「清経」はコラボ能として、県立芸術文化短大の学生が物語をイメージして曲を制作。学生らが演奏するサックス、フルートなどに合わせ、馬野が清経の葛藤や苦しみを舞で表現し、新たな魅力を引き出した。
 同市ゆめが丘の臨時講師六田克美さん(70)は「大分で本格的な能を楽しめてうれしい。半蔀の舞はすてきだったし、清経での若い人の感覚も新鮮でいいなと思った」と話した。

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