天台宗と真言宗の僧侶が30日に宇佐神宮を合同参拝 「世界平安の祈り」をささげる

【写真左】天台宗九州東教区宗務所長の秋吉文隆さん=国東市の文殊仙寺 【写真右】高野山真言宗大分宗務支所長の浅井龍翔さん=大分市の福寿院

 【宇佐】天台宗と真言宗両宗派の僧侶が30日、宇佐市の宇佐神宮に合同で参拝し、「世界平安の祈り」をささげる。開祖の最澄と空海は遣唐使で唐へ渡る前の804年、ともに同神宮を訪れ渡航の安全を祈願したとされる。合同参拝は同神宮御鎮座1300年を契機に初めて実現。両宗派から計約60人が集まる。
 天台宗は九州東教区(大分、宮崎、鹿児島3県)で活動する僧侶による法要を年1回、同神宮で開催。真言宗は九州各県の持ち回りで毎年、特別伝導大会を開いており、今年が大分県の担当だったことから同神宮に相談したところ、合同参拝を提案されたという。
 当日は天台宗から堀沢祖門探題大僧正(96)、真言宗から高野山金剛峯寺総務総長の今川泰伸権大僧正(65)ら最高幹部が来訪。午後1時に両宗派の僧侶、同神宮の宮司が境内の参集殿を出発し、上宮で祝詞を奏上した後、般若心経などを読経して玉串をささげる。
 高野山真言宗大分宗務支所長で福寿院(大分市)住職の浅井龍翔さん(49)は「平安時代からの縁で一緒に参拝できるのは意義深い」、天台宗九州東教区宗務所長で文殊仙寺(国東市)名誉住職の秋吉文隆さん(76)は「神仏習合発祥の地から世界の平和、心の平和を祈りたい」という。
 八幡神の研究を続けている別府大の飯沼賢司名誉教授は「宇佐の八幡神は時代によって怖い顔を見せたり軍神となったりする。現代の八幡神は、平和を導く神となっているように見える」と話した。
 合同参拝は上宮へ向かうところなど一部を見学できる。

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