【大分】大分市は、高齢化が進む市内の敷戸地区の団地で、最寄りの乗降車場所から団地内の商業施設や医療機関、駅などを結ぶ乗り合いタクシーの実証実験に取り組んでいる。本格導入も視野に入れ、12月1日まで住民の需要などを把握する。
敷戸台、星和台、芳河原台、敷戸西町、敷戸南町、敷戸北町、敷戸東町のある敷戸小学校区は人口約5600人。高齢化率は40・4%で坂が多く、バスの便も少なく、移動手段に困る人は多いという。
そこで市は、住民の日常的な移動手段を確保するため実証実験で既存の公共交通機関への影響などを探ることにした。11月25日から12月19日は明野地区でも実施している。事業費は730万円。
会員登録をした住民が、専用ホームページから、校区内の停留所から出発地と目的地、乗車日時や人数を入力。決まった路線や時刻表はなく、予約状況に応じてAI(人工知能)が効率的なルートを選択。市内のタクシー事業者がジャンボタクシー(10人乗り)を走らせる。運行時間は平日午前9時~午後4時。乗車無料。
11月上旬には車を持たない高齢者が停留所に含まれている病院に通ったり、スーパーに出かけたりした。利用者からは「時間が決まった路線バスよりも便利」「予約したらすぐに来てくれてありがたい」などの声が聞かれた。
市都市交通対策課の栗林外記参事補(47)は「利用状況や利用者の感想、事業収支の見通しなどで総合的に判断したい」と話した。