OPAM開館10周年記念「きらめく日本美術 1300年の至宝展」(大分合同新聞社共催)が22日、大分市寿町の県立美術館で始まった。来年1月14日まで。国宝、重要文化財27点を含めた、旧豊前・豊後地域に伝わった古代から近世までの古美術品など約200点が展示されている。
主催者を代表し、県芸術文化スポーツ振興財団の広瀬勝貞理事長が「『さすが至宝』と思っていただける展示。絵の迫力や文化の集積など、1300年の歴史を楽しんでほしい」とあいさつ。田沢裕賀(ひろよし)館長が5章構成の各展示を解説。「館の職員が一丸となって全国の美術館などを駆け巡り、貴重な作品を借り受けることができた」と語った。
八幡信仰の神社に伝来した神宝や、大友氏と禅宗、南蛮美術、豊後南画、浮世絵師の活躍などテーマは多彩。大友宗麟が所持した現存する三つの茶道具がそろうのは初という。
京都や江戸、中国といった中央や海外の美術と関連しながら大分の豊かな風土の中で磨かれ、育まれた美術品が並び、現代につながる文化の歴史をひもといている。
12月22日は展示替えのため休展する。観覧料は一般1400円、高校・大学生1200円、中学生以下は無料。