別府市に「地熱発電成功の地」看板設置 稼働実験から100年の節目「国内初の快挙を後世に」

地熱発電の実験成功から100年の節目に設置した看板。14人が集まり記念撮影をした=別府市

 【別府】国内初の地熱発電の稼働実験が別府市で成功したことをPRしようと、文化遺産の保存に取り組むNPO法人別府八湯トラストは13日、「地熱発電成功の地」を示す看板を市内小倉町の鉄輪地獄地帯公園に設置した。当日は実験から100年の節目。菅健一理事長は「エネルギー問題に先見の明を持った偉人が地元にいた。子どもたちに知ってもらい後世につなぎたい」と強調した。
 同法人によると、実験は日本初の電力会社の東京電灯と、イタリアで見聞を深めた高橋廉一(亀川出身)らが成功させた。当時の大分新聞(大分合同新聞の前身)は「イタリア、米国に次ぐ世界3番目の快挙」と報じた。
 場所の調査は、同法人会員で郷土史研究家の川田康さん(同市)が温泉地熱を利用して果物栽培に取り組んだ父親の日記を見つけたのをきっかけに始めた。2008年には同公園近くの市有地に泉源跡があることを確認した。
 看板は横約1・9メートル、縦約0・5メートル。実験の意義や高橋の功績などを紹介している。坊主地獄で噴気孔の掘削に成功し、高橋に研究を引き継いだ山内万寿治についても記した。
 設置当日は会員ら14人が集まった。泉源跡を観察した後、看板前で記念撮影をした。参加者たちは「将来の石油、石炭の枯渇を憂いた人々の情熱が実験の成功を導いた」などと高橋らをたたえた。
 同法人は温泉資源や環境問題について目を向けてもらう活動も展開する考え。

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