【別府】「聖・ドラゴンガール」などを手がけた漫画家の松本夏実さん=千葉県=の原画展「時をかける少女漫画」が出身地の別府市で開かれている。会場のギャラリー嶋屋(松原町)には約30点が並び、県内外から訪れたファンを楽しませている。入場無料。16日まで。
松本さんは同市で生まれ育った。県立芸術文化短大でデザインを学び、20代で上京。少女漫画誌「りぼん」でデビューした。2008年から連載した「夢色パティシエール」は翌09年にアニメ化され、人気シリーズになった。
海外でも人気で韓国では夢色パティシエールのアニメがヒット。放送から10年以上がたった21年には動画投稿サイト「TikTok(ティックトック)」で、同アニメの挿入歌を使用して踊る人が世界中に広がった。
ギャラリー嶋屋には、夢色パティシエールのほか、初期作品「天使が降ってくる」(1995年)などの原画を展示。最新作の複製原画も並べている。
期間中は松本さんと会うこともできる。最新刊を購入すると、先着100人にオリジナルクリアファイルをプレゼントする。
20年来のファンという大分市荏隈、会社員北村晴絵さん(34)は「作品に登場する女の子は明るくて元気いっぱいのかわいい子ばかり。憧れの存在。直接話せる機会は貴重ですごくうれしい」と声を弾ませた。
松本さんは「アナログとデジタルそれぞれ描き方の良さがある。ふるさとの皆さんに見てもらえるとうれしい」と話している。
開館は午前10時から午後5時まで。