大規模災害時に各県から被災地に駆け付ける「緊急消防援助隊」の九州ブロック合同訓練が9日、大分市の大分スポーツ公園駐車場などであった。受援体制の検証や関係機関との連携強化が目的。九州・沖縄8県の援助隊や災害派遣医療チーム(DMAT)、陸上自衛隊などから約千人が参加した。
大分県南部に局地的な大雨が降り続く中、県中部を震源とする震度6弱の地震が発生し、各地で火災や土砂崩れが起きている―との想定。
複数台の車が巻き込まれた土砂崩れ現場では、重機を使って堆積物を取り除いたり、埋まっている要救助者を傷つけないよう手作業で土を掘り起こしたりした。林野火災で、滑落した登山者を防災ヘリコプターで救助する訓練などもあった。
合同訓練は毎年、九州各地で実施しており、県内での開催は10年ぶり。県消防保安室は「災害発生時に、援助隊を迅速・的確に被災地へ投入することを目指したい」と話した。