紅葉シーズンが始まった県内。今秋は10月になっても気温の高い日が続いたが、今後は朝晩の放射冷却により色づきに必要な気温の低下が見込まれる。見頃は平年並みか平年よりやや遅れるとみられ、各地の名所は今月中旬から12月初めに鮮やかな景色を楽しめそう。
気象情報会社ウェザーニューズ(千葉市)によると、紅葉は最低気温が8度以下になると色づき始め、5度以下になるとより進む。今後も平均気温は平年より高い傾向だが、朝晩の冷え込みが期待できるという。
紅葉スポットとして知られる中津市耶馬渓町深耶馬では7日、木々の葉が赤や黄色に色づき始めていた。奇岩とともに紅葉を楽しめる一目八景展望台には、国内外から来た見物客が集まっていた。
付近のそば店「鹿鳴館」の店主、相良修一朗さん(66)は「朝晩冷え込んだ日が続き、ここ2、3日で色づきが進んだ」。ただ、見頃は以前に比べて遅くなっていると話す。
東京から観光に訪れた保科敏明さん(65)と妻のかおりさん(66)は「きれいだけどまだ早かったかな、という印象。紅葉の時季を選ぶのが難しい」と述べた。
中津耶馬渓観光協会によると、昨年は暑さと少雨で色づききれずに落葉したものがあったという。今秋は適度に雨が降り、「昨年よりはきれいな紅葉が見られるのでは」と期待する。
九重町の九重“夢”大吊橋観光案内所によると、同町田野の「九酔渓」を含むつり橋付近は8割ほど色づいている。「11月に入って急に寒くなり、色づきも駆け足で進んでいった」と説明した。