「ひとつの机、ふたつの制服」少年少女が持つ焦りや悩み

「ひとつの机、ふたつの制服」の一場面(Renaissance Films Limited ⓒ2024 All Rights Reserved.)

 同じ敷地にある高校の全日制と夜間部の女子生徒2人が織りなす青春ストーリー。
 舞台は1997年の台湾・台北。「小愛(シャオアイ)」の愛称で呼ばれる主人公の彭芸愛(ポンユンアイ)は有名進学校の入学試験に落ち、同校の夜間部に入学する。全日制と夜間部の生徒は同じ机を使っており、手紙のやりとりなどをして「机友」になる文化があった。
 小愛は、「敏敏(ミンミン)」こと羅家敏(ルオジアミン)と机友になる。敏敏は成績優秀でクールそうに見えるが、やんちゃなところがある。2人はあっという間に距離を縮めていく。
 ある日、敏敏から同じ塾に通う男の子のことが気になっていると相談を受ける。小愛は相手を知って驚く。自身がアルバイトする卓球場で知り合い、心を引かれている少年、路克(ルーク―)だったからだ…。
 夜間部には世間から「学力の低い生徒が、有名校の名前を求めている」という心ない声がぶつけられる。制服の刺しゅうは全日制と色が違うため、格差を痛感させられる。主人公は優等生の親友と比較して、ついコンプレックスを抱いてしまう。
 自己を確立する前の少年少女が持つ焦りや悩みが、明るくみずみずしい友情や恋のストーリーに乗せて描き出される。甘酸っぱさを感じる人も多いのでは。

 シネマ5で15日(土)~21日(金)の午前10時。15、19日は午後6時55分も上映する。(この日程以外も上映あり)

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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