県内でインフルエンザの患者が急増し、県は5日、注意報を発表した。昨年より約1カ月早い。今後も感染拡大が予測され、室内の換気や手洗いなどの対策を呼びかけている。
県健康政策・感染症対策課によると、県内58の定点医療機関で10月27日~11月2日の1週間に743人の新規感染者を確認。前週比2・11倍で、4週連続で増加した。1医療機関当たり12・81人で、注意報の発表基準となる10人を今季初めて上回った。
保健所管内別の1医療機関当たりの患者数は、大分市の29・29人が最も多い。他の地域は▽中部 15・75人▽南部 9・2人▽東部 7・75人―の順に多かった。
年代別では5~14歳の小・中学生の感染者が多く、学校現場で広がっているという。「運動会や修学旅行などの校内行事で、児童生徒が普段よりも近い距離で過ごしたことが要因の一つではないか」とみている。
県教委によると5日は大分、臼杵、国東3市の小学校と義務教育学校の計7校で、インフルエンザによる学年・学級閉鎖があった。
大分市下郡東のかなや小児科では5日午後、子どもたちがつらそうな様子で診察の順番を待っていた。前日の4日は診察した患者全体のおよそ3割がインフルエンザだったという。
金谷能明院長(53)は「10月中旬からぱらぱらと出始めて、先週の月曜日(27日)にどっと増えた。例年のこの時期と比べると異常な多さ」と話した。
県健康政策・感染症対策課は「これから寒くなっていく中で、室内を閉め切ってしまいがちになる。適度な換気が大切だ。手洗いや場面に応じたマスクの着用、ワクチン接種もしてほしい」と述べた。