【玖珠】人工衛星による画像データなどを活用した玖珠町の新たなブランド米「くす天空の輝き」の出荷式が23日、同町帆足のくすここのえ産直ネットであった。生産者や町、県の関係者ら約20人が出席。5キロ1万円レベルの価格を目指す高級米の旅立ちを祝った。
くす天空の輝きはタンパク質含有量などの検査をクリアした1等の特別栽培米「ひとめぼれ」から、さらに米粒の大きさで選別した特上米。今年、町内の26戸が初めて取り組んだ。
式では、宿利政和町長が「農家の所得向上を目指し、4年をかけて力を注いできたプロジェクト。皆さんの協力でさらに発展させたい」とあいさつ。天体をイメージしたロゴマークが紹介された後、炊きたてのくす天空の輝きを試食。「食べ応えがある」「香りが食欲をそそる」など出来栄えを評価する声が上がった。
生産者の石井龍文さん(戸畑)は「衛星データは今までの経験の裏付けになり心強かった。水田の土作りにも生かせると思う。仲間を増やしたい」と話した。
くすここのえ産直ネットでの販売価格は2キロ3980円、300グラム800円。町内の道の駅やスーパーと、トキハ本店(大分市)や福岡県内のデパート、東京都内の高級スーパーなどにも置かれる。問い合わせは同ネット(0973-72-1147)。