AS五輪メダリスト小谷さんがブランド米「くす天空の輝き」大使に 町役場で任命式「世界に発信して」

「くす天空の輝き」とアンバサダー認定証を手にする小谷実可子さん=玖珠町役場

 【玖珠】人工衛星による画像データなどを活用した玖珠町の新たなブランド米「くす天空の輝き」のアンバサダー(大使)に、アーティスティックスイミング選手でソウル五輪メダリストの小谷実可子さん(59)が就任した。町内の中学生を教えて以来の縁が続く小谷さんに、ブランド確立を目指す町がPRの旗手を依頼し実現した。
 小谷さんと同町の縁は2018年、町出身の大学生(当時)らが、統合で閉校する旧森中の思い出になればと企画したダンススイミングの講師を務めたのがきっかけ。翌年、開校したくす星翔中で同じく指導。その後もプライベートで訪れてタケノコ狩りを楽しむなど「東京出身なので、まるで古里のような感じ」(小谷さん)だという。
 8日、町役場で任命式があり、宿利政和町長が「農家の所得向上を目指して始めたコメ作り。小谷さんの力で世界に発信してほしい」と述べ、認定証と「くす天空の輝き」1年分の目録を贈った。
 小谷さんは7日、町内小田の田んぼで近くの小田小児童と稲刈りを体験した後、販売を担うくすここのえ産直ネット(同町帆足)で選別や袋詰めを視察。「新しいコメ作りに携わる人たちがまるでチームのよう。アーティスティックスイミングも一体感が大切。SNS(交流サイト)での発信などでチームの一員として力になりたい」と話した。
 「くす天空の輝き」はタンパク質含有量や粒の大きさなど厳しい基準をクリアした「ひとめぼれ」の特上米。今年、町内の26戸が初めて取り組んだ。10月中旬から販売する予定で、将来的には5キロ1万円レベルの価格を目指している。
 くすここのえ産直ネットでの販売価格は、2キロが3980円、300グラムが800円。問い合わせは0973-72-1147。

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