日本損害保険協会は2024年に人身事故が多発した大分県内の交差点を公表した。最多は大分市森の県道交差点(通称・殉教公園前バス停東側交差点)の5件。追突や出合い頭の事故が目立った。
協会によると、同交差点は県道大分臼杵線と道幅の狭い市道が交わる信号機のない十字路。朝夕は通勤や帰宅の車で交通量が多く、渋滞も起きやすい。
5件のうち1件は重傷事故で、車とバイクが出合い頭にぶつかり、バイクの60代男性が搬送された。残る4件は軽傷だった。
次いで事故が多かったのは▽大分城址公園前交差点(同市大手町)▽南下郡東下交差点(同市下郡南)▽片島1065の9北東側付近交差点(同市片島)▽流川通り交差点(別府市元町)で、それぞれ4件の人身事故があった。
前年に県内ワーストの8件だった椎迫入口交差点(大分市大道町)は3件に減少。県警が交通取り締まりを強化した影響などとみている。
協会は交通事故データを基に交差点での事故発生状況を分析。2004年から、都道府県ごとに事故が多かったワースト5の交差点を発表している。
県警交通企画課の石川達郎次席は「今後も協会と連携して交通事故の防止に努めていく。事故が起きやすい危険な場所を知ってもらい、通行する際は気をつけて運転してほしい」と話した。