県が導入する新型防災ヘリコプター「3代目とよかぜ」の内覧会が4日、豊後大野市大野町田代の県央飛行場であった。標高の高い山岳救難活動では、救助可能人数が現行機の1人から6人に増えるなど性能が大幅に向上した。
地域住民ら約30人が参加。県防災航空隊員が「エンジン性能が上がり、標高が高くて空気が薄い環境でも力強くホバリングできる」などと説明。展示飛行などもあった。
地元の後藤晃田代自治会長(65)は「電子制御などで機体の安定性が増したと聞いた。地元としては事故のないように運航してほしい」と話した。
2代目は2017年10月に運航開始。全国で防災ヘリの事故が相次いだことを受け、県は22年から操縦士2人体制にしたため、救助可能人数が減少し、要救助者が多い場合は隊員をその場に残して搬送することもあった。
3代目の購入価格は18億5350万円。2代目でトラブルが発生し、使えなくなっている消火用バケツも搭載可能になる。隊員らの操縦訓練をし、来年4月に運航開始の予定。