「DRUM TAO」専用劇場が京都に来春開業 訪日客ターゲットに伝統発信、大分もPRへ

DRUM TAOの専用劇場が入る予定の複合商業施設「京都アバンティ」=9月30日、京都市南区

 竹田市を拠点にする和太鼓集団「DRUM TAO」の専用劇場が来春、京都市のJR京都駅八条口前に開業する。共同で運営する3社によると、インバウンド(訪日客)を主なターゲットにしており、国外にも熱狂的ファンを持つTAOに白羽の矢が立った。言語を越えたパフォーマンスを通年で届け、日本や進化する伝統文化の魅力を発信していく。
 3社はTAOを運営するタオ・エンターテイメント(福岡市、藤高郁夫社長)と、JTBコミュニケーションデザイン、野村不動産(ともに東京都)。劇場は同駅南側にある複合商業施設「京都アバンティ」内に入り、約320の座席を設置する。
 公演は1日2回で、午後7時から家族連れ向け、同9時からは大人向けを想定している。メンバー約10人が出演し、ファッションデザイナーのコシノジュンコさんが衣装を手がける。
 撮影会などのイベントを開催するほか、本拠地大分をPRする映像を流し、誘客を図ることにしている。開業日や公演日数、入場料金は今後発表する。
 TAOは新しい劇場の開業に伴い、公演体制を変更する。若手主体の「TAOの丘」は現行通りの一方、「国内ツアー」「国外ツアー」を「国内外ツアー」にまとめる。新たに「京都劇場」を加え、2カ月ごとにメンバーを入れ替える。
 京都の劇場で座長を務める佐々木志真さん(25)は「新しい挑戦。エンターテイナーとしての在り方が問われている。しっかりとした演奏や演技でおもてなしができるような劇場にしたい」と意気込む。
 TAOが常設公演に取り組むのは、東京(2017~20年)に次いで2カ所目。藤高社長(66)は「前回の常設公演は外国人の観客が2割程度だった。今回は高水準を目指したい。30年以上頑張ってきたTAOの実力が試される時だと思っている」と話している。

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