台湾人ユーチューバーが佐伯市の水産業を取材 市場や養殖場見学「面白い動画ができそう」

水産加工施設を取材するシンディさん(左)とタクさん(中央)=佐伯市

 【佐伯】台湾で水産関係の情報発信をしている人気ユーチューバーが、佐伯市の海の素晴らしさを伝える動画を公開する準備を進めている。「漁業のまち」の同市を巡り、水産養殖の現場や市場を取材した成果を披露する。
 ユーチューバーは台湾の水産会社「新合發(シンハーファ)」CEOのシンディ・リウさん(43)。昨年、台北市であった大分県のPR事業をきっかけに佐伯市に関心を持ったという。登録者数約7万人の魚介類専門チャンネルで、台湾の魚市場の様子や魚の料理方法を発信している。
 同じく台湾人ユーチューバーのタクさん(28)と一緒に8月に1週間あまり同市に滞在。タクさんは佐伯で漁業に従事した経験があり、日台の水産業の現場を解説するチャンネルの登録者数は約19万人に上る。
 2人は早朝の市公設水産地方卸売市場鶴見市場を視察し、競りのにぎわいや衛生管理体制を取材。ブリ養殖業者で職場体験をし、フグの陸上養殖施設、JFおおいた蒲江加工センター、ごまだしの加工場などを見学した。
 市内の観光地や地元酒蔵を回り、伝統漁法アユのちょん掛けも体験。海だけではない佐伯の魅力を味わった。
 シンディさんは「実は生魚が苦手だが、佐伯の魚は臭みがなく、とてもおいしかった。さまざまな体験をさせてもらい、面白い動画ができそう」と話した。動画は2人のチャンネルで、季節や旬の食材によって何回かに分けて公開するという。

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