【大分】大分市民図書館は、人工知能(AI)を活用して本を探せるようにした。ホームページに設けた「AI蔵書探索」に読みたい本のキーワードやイメージを入力すると、関連する本が一覧表示される仕組み。書名や作家名がうろ覚えのときや「何か面白そうな本がないかな?」と探すときに便利な機能だ。
市によると、市内の図書館2カ所と図書室12カ所の計約84万冊が対象。
例えば、「気分が良くなる本」と入力すると、ストレス発散法や体をいたわる料理のレシピ、前向きな言葉などを載せた本が表示される。AIがタイトルやあらすじなどから適したものを選んで出している。
パソコンやスマートフォンから利用できる。今年2月に導入し、サイトには毎月約2千件のアクセスがあるという。AIによる「探索」ではない従来の「検索」も引き続き使える。
大分市民図書館の司書、渡辺由香里さんは「いろんなジャンルの本が表示されるので、普段自分が行かない本棚の本も出てくる。考えてもいなかったような本との出合いを楽しんでほしい」と話した。