【中津】本年度入試から中津南高耶馬渓校(中津市耶馬渓町戸原)が生徒の全国募集を開始することを受け、市は学生寮の整備や生活面のサポートに取り組む。
同校は現行の普通科を「環境・社会共生科」に変更して全国募集。県外枠は定員の7%以内に当たる2人としている。
学生寮は同町平田に市が所有する教員住宅を修繕改修し、3部屋分を確保する。事業費は485万6千円で、9月定例市議会に予算案を提案している。
家賃は朝夕の食事を含めて月4万円程度を予定。電動自転車や冷蔵庫、洗濯機などは無償貸与する。耶馬渓ダムにある水上スポーツ施設「アクアパーク」の水上スキー利用料を免除し、道具を貸し出す。
学校の魅力向上や全国募集の情報発信を担う「高校魅力化コーディネーター」も採用。市耶馬渓支所地域振興課は「耶馬渓校を核に地域活性化を図り、地元就職や移住定住につなげたい」と話している。