こうじ作り、漬け込み作業…昔ながらのみそ造りを伝授 上津江町雉谷地区の女性グループが10月に体験会

地元素材を使った昔ながらのみそ造りに励む「ふれあいの里きじや」のメンバー=日田市上津江町雉谷の加工場

 【日田】1977年から昔ながらのみそを造っている日田市上津江町雉谷(きじや)地区の女性グループ「ふれあいの里きじや」(早川澄代代表、6人)は10月6~10の5日間、「みそづくり体験会」を開く。守り続けてきた製法を知ってもらう目的。こうじ作りから漬け込む作業まで、“おふくろの味”に仕立てる技を伝える。
 素材は津江産の米と九州産の麦、大豆。メンバーは年5回程度、加工場で米と麦を蒸し、種こうじ(こうじ菌)を振りかけるなどしてこうじから手作りする。
 信岡瑠美さん(84)は「こうじから作る加工場はなかなかない。米と麦を合わせることで香りの良いみそに仕上がる」と言う。
 大豆を煮てこうじと混ぜ合わせる作業などを経て、10カ月以上、温度変化の少ない冷暗所で自然熟成させる。完成したみそは道の駅や農産物直売所で販売。市内のレストランでも提供されている。
 信岡早苗さん(76)と木山昭美さん(74)は「メンバーと一緒に和気あいあいと作業ができるので楽しい」。みそ造りを始めた当初から携わる早川代表(77)は「昔ながらの製法を知ってほしい。ゆくゆくは継いでくれる人が見つかれば」と話す。
 体験会は▽6日 米こうじ作り▽7日 麦こうじ作り▽8日 こうじの手入れ(固まったこうじをほぐす)▽9日 大豆の煮込み▽10日 みそつき(大豆をつぶし、こうじを混ぜて漬け込む)―。
 いずれも午前9時~午後2時、同グループの加工場で。定員は各日5人。全日参加は3千円。6、7、10日はその日のみの参加も可能で千円。
 申し込みは9月30日までに専用フォームで。問い合わせは上津江地区担当の集落支援員落合圭太さん(080-2064-9021)。

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