きつき城下町資料館で重光葵の企画展始まる 初公開の手紙や古里とのつながり紹介

重光葵が母校・杵築高に贈った「志四海」などを展示=きつき城下町資料館

 【杵築】杵築市のきつき城下町資料館秋季企画展「郷土の偉人 重光葵と杵築の人々」が19日、同館で始まった。11月4日まで。戦後80年の節目に合わせて初公開の直筆の書や手紙などのほか、母校・杵築高に贈った揮毫(きごう)「志四海」などを通じて古里とのつながりを紹介している。
 戦前から戦後にかけて外交官や外務大臣を務めた重光葵(1887~1957年)は幼少期を同市本庄で過ごした。
 今回の企画は、高校時代の後輩とやりとりした手紙、創作した漢詩や書画など同館や個人所蔵の計40点を展示している。
 重光は市内の学校に書を残している。亡くなる直前、杵築高に贈った「志四海」は、志を四方の海(全世界)に広げるというメッセージを後輩に託したもの。ほかに「山氣日夕佳」(北杵築小)や「魂」(旧奈狩江中)も紹介している。
 同資料館は「政治家としてだけではなく、文化人の側面や杵築の子どもたちに託した思いなどを知ってもらいたい」と話している。
 開館は午前10時から午後5時。入館料は一般300円、小中学生150円。休館は毎週水曜日(祝日の場合は翌日)。問い合わせは同資料館(0978-62-5750)。

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