大分市で県詩人協会「コラボする現代詩展」 詩31編と絵画、写真などの作品並ぶ

作品と詩が上下に並んで展示されている=大分市府内町のコンパルホール

 現代詩を創作するグループ「県詩人協会」(林仙月会長)が、大分市府内町のコンパルホールで「コラボする現代詩展2025」を開催している。21日まで。入場無料。会員21人による詩31編と、それぞれに対応する、絵画、写真、書、オブジェなどの作品が並ぶ。
 工藤和信事務局長は「非日常を味わえる。見る人も、詩と絵がどこで共鳴しているのか探す楽しみがあるのでは」と話す。
 コラボ展は2012年に始まり、今回で3回目。異なる芸術分野の個性が交わり、新たな世界が生まれることを願い企画された。これまで来場者から「詩は難しいと思っていたが、分かりやすかった」と評価を受けている。
 会員は県内の美術家や書家らに声をかけ共作を依頼したほか、思い出の品や既製品の置物、自作の絵を題材に詩を紡いだ。
 創作の過程もさまざま。作品を見て詩を書く場合もあれば、詩を手がかりに作品が生まれることもある。工藤事務局長の「戦場の蛍」の詩には合沢洋子さん(大分合同新聞文化教室講師)の書「命」が並ぶ。先に工藤さんが4編の詩を作り、その中から合沢さんが一つ選び、書を仕上げた。
 林会長は「絵などは気軽に見られる。併せて詩に関心を持ってもらえたら」と期待を込める。最終日は午後3時まで。

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