別府市ひき逃げ殺傷事件、八田容疑者の重要指名手配を継続 警察庁、公的懸賞金も延長

八田與一容疑者の手配ポスター

 別府市野口原の県道交差点で2022年6月に男子大学生2人がひき逃げされた殺傷事件で、警察庁は殺人などの疑いで公開手配している八田與一(よいち)容疑者(29)について、重要指名手配容疑者の指定を継続することを決めた。4日付。
 重要指名手配は凶悪犯罪や広域犯罪のうち、特に重大な事件が対象。県内では23年9月、同事件が初めて指定を受けた。指定期間は1年で、捜査状況などから延長が必要かを判断する。
 有力情報の提供者に最高300万円を支払う公的懸賞金(捜査特別報奨金)の受付期間も来年10月末まで併せて延長する。事件では遺族が最高500万円の謝礼を贈る私的懸賞金もある。
 県警捜査1課によると、県警に寄せられた八田容疑者に関する情報提供は8月末時点で1万1059件に上る。このうち1万425件が「似た人を見た」などの目撃情報で、地域別では関東が最多の3919件。県内からは636件だった。
 福岡弘毅刑事部長と後藤和樹交通部長は連名で「容疑者の身柄確保と真相解明に全力で取り組む。全国の皆さまの協力をお願いします」とコメントを出した。
      
<メモ>
 事件は2022年6月29日午後7時45分ごろ起きた。八田與一容疑者の軽乗用車が信号停止中のバイク2台に追突。ミニバイクの男子大学生=当時(19)=が死亡し、オートバイの20代男性が軽傷を負った。容疑者は現場に車を残して逃走した。当初の指名手配容疑は道交法違反(ひき逃げ)のみだったが、今年6月に殺人と殺人未遂を追加した。

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