「ストロベリームーン」映画化、原作の舞台中津市で記念企画 ヒマワリ畑作りや作品紹介する特設ブース

ヒマワリ畑を目指し、コスモス園に種を植える市民=中津市三光原口

 【中津】中津市出身の作家芥川なおさんの純愛小説「ストロベリームーン」の映画化(10月17日公開)を記念した企画が、市内で展開されている。作中に登場する「ヒマワリ畑」を作るプロジェクトや、作品世界を紹介する特設ブースで、原作の舞台から機運を盛り上げている。
 ヒマワリは主要人物の女性の好きな花で、作品では「ヒマワリ畑」にまつわる思い出がつづられる。
 畑作りは三光コスモス祭り(10月17日~11月5日)の特別企画として、実行委員会が計画。市内三光原口のコスモス園(約15ヘクタール)内の約3・7ヘクタールで、約20万本の開花を目指す。
 8月30日には市民約450人が約1・6ヘクタールに種まき。家族連れやスポーツクラブの子どもらが1粒ずつ植えた。市内中殿の中城匠道(たくみ)ちゃん(6)と佐徠(さら)ちゃん(4)きょうだいは「ヒマワリがたくさん咲くのが楽しみ」と笑顔を見せた。
 10月24~26日と31日~11月5日の夜はヒマワリ畑をライトアップ。10月25日は花火を打ち上げ、31日にはハロウィーンイベントも。
 実行委の三上満寿男会長は「地域に愛着を持ってもらう企画。開花した景色を見て、いい思い出にしてほしい」と話す。
 特設ブースは市内加来の道の駅なかつ内の情報休憩室に設けられ、満月のモニュメントやポスター、芥川さんの直筆サイン本を展示。登場人物が出会う教室も再現した。
 同道の駅のレストランでは、登場人物3人の名前を付けたバニラ(マンゴー風味)、ストロベリー、ブルーベリー味の特製シェイク(各450円)も販売している。
 磯野宏実駅長は「県内外からの観光客らに小説と映画をPRし、ヒットにつなげたい」と話している。

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