大阪・関西万博を訪れたインバウンド(訪日客)らに大分県の魅力を発信するイベントが3日、大阪市の万博会場で始まった。日田市大山町出身の諫山創さんの人気漫画「進撃の巨人」や、ハーモニーランド(日出町)を展開するサンリオの世界的人気キャラクター「ハローキティ」のブースには待つ人の列ができた。県特産のカボス、別府竹細工など食や文化もPRし、にぎわいを見せた。
イベントは大分県を含む九州7県が5日まで共同開催する。開会式典で、佐藤樹一郎知事は万博の期間中、大分空港(国東市)に「大分ハローキティ空港」の愛称を付けていることを紹介。「ぜひ大分観光に訪れてほしい」と呼びかけた。
別府竹細工の体験コーナーはオープン直後に券が完売した。タイから訪れたウィパーパット・サティタマジットさん(47)は「とてもいいですね」と興味深げ。竹工芸作家の宮坂美穂さん(48)も「楽しんでもらえてよかった」と喜んだ。
「進撃の巨人」のフォトスポットは長蛇の列ができた。フランス人大学生、エグラノティ・ルゴフルさん(19)は「進撃の巨人もキティも知っているが、スポットが大分にあるとは知らなかった。いつか行きたい」と話した。
大分市の鶴崎おどり保存会は、特設舞台で鶴崎踊(国選択無形民俗文化財)の演奏や踊りを披露した。
佐藤知事は「万博を機に大分を訪れる人が増えるのではないか。県内各地を周遊できる観光ルートを発信したい」と話した。