求職者と県内企業のマッチングなどを担う「おおいた産業人財センター」が1日、大分市のJR大分駅ビルに移転オープンした。深刻化する人手不足対策として県が設けた。アクセスの良さを生かし、若い世代を中心に活用を呼びかける。
開所式があり、関係者11人が出席した。佐藤樹一郎知事が「大分の産業発展のため、人材確保は何よりの課題。多くの人に親しまれ、活用いただける場にしていきたい」とあいさつし、テープカットで祝った。
センターは県が委託し、人材サービスのパソナが運営する。これまでの事務所はスペースが十分ではなく、大勢にPRするイベントなどを開きにくかった。
新拠点の愛称は「おおいたジョブステーション」。駅ビルの1階(46・2平方メートル)と6階(138・3平方メートル)に入る。それぞれ個別相談室(計4室)を備え、専門スタッフが就職や中小企業の人材確保などの助言をする。新たに外国人材を求める企業向けの相談態勢を整えるなどした。これまでは市内のガレリア竹町にあった。
県産業人材政策課は「企業、求職者の相互にとってすてきな出会いがある場にしたい」と話した。