国宝臼杵石仏火まつり、里を照らす柔らかな明かり

かがり火に照らされた石仏=30日夜、臼杵市深田

 「国宝臼杵石仏火まつり」が30日、臼杵市深田であった。かがり火とたいまつの炎に映し出された荘厳な石仏の姿に見物客らが見入った。
 火まつりは地元の虫送りや豊作祈願、地蔵祭りを発展させたこの時季の恒例行事。四つの石仏群前を中心にかがり火10基を置き、参道や麓の公園にはたいまつ約千本が並べられた。
 供養法要の後、午後7時に点火を開始。柔らかな明かりが暗闇を点々と照らし、石仏の里が幽玄に浮かび上がった。
 会場では地元産焼酎のカボス割りが振る舞われ、豊後吉四六太鼓の力強い音色がまつりを盛り上げた。市観光PRキャラクター「ほっとさん」とのじゃんけん大会もあった。
 石仏は今年6月に国宝指定30周年を迎えた。

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