九重町が若者や子育て世帯向けの分譲地造成 9月16日から購入申し込み受け付け

「玖珠盆地の雄大な眺めが広がる分譲地。ぜひ検討を」と呼びかける九重町職員=九重町右田

 【九重】九重町は、町営釣(つる)団地(右田)の隣接地に若者や子育て世帯向けの住宅用分譲地12区画を造成した。区画の広さは80坪台が中心で、販売予定価格は236万円(66坪)~372万円(92坪)。9月16日から10月31日まで購入申し込みを受け付ける。町は「UIJターンなどの呼び水になれば」と期待している。
 町観光・地域振興課によると「住宅を建てたいが、農地が多く適地がなかなか見つからない」との声が寄せられており、定住促進につなげようと整備した。
 現地はJR恵良駅から徒歩約5分の住宅地。玖珠町境に近く、玖珠盆地の四方にそびえる山々の眺望が広がる。東飯田小まで約1・3キロ。
 販売対象は、夫婦ともに40歳未満か、18歳未満(今年4月1日時点)の子どもがいる世帯。購入契約日から2年以内に建設に着手することや、同じく10年以内は宅地・建物の所有権移転や貸与はできない―といった条件がある。同じ区画に複数の申し込みがあった場合、公開抽選になる。
 町は、住宅建築費の一部として購入世帯に100万円を補助する制度を新設し、販売促進を目指す。同課は「高校生までの医療費無償化や子育て支援の各種助成に加え、就職や就農、起業を後押しする制度もある。ぜひ検討を」と呼びかけている。
 希望者は、所定の申込書や誓約書、入居予定者全員の住民票、納税証明書類などを同課に持参する。問い合わせは同課(0973-76-3150)。

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