【大分】大分市竹下の狭間大典さん(67)が5月に献血900回を達成し、県赤十字血液センターから感謝状が贈られた。16歳で始めて50年余り。8月14日には907回に伸ばし、「健康維持の源になっている。上限年齢の69歳まで続けたい」と張り切っている。
初めて献血したのは高校時代。通学していた大分市の私立高に献血バスが来て協力した。その後、「誰かの役に立つのなら」と毎月200ミリリットル献血を続け、電気工事会社に就職してからは昼休みに献血ルームで400ミリリットル献血をした。1986年に成分献血が始まり、2週間に1度と頻度が上がった。
全国的に献血者が減った新型コロナウイルス禍はマスク着用、手指消毒を欠かさずに献血を続けた。現在も健康に注意し、鉄のサプリメントを常用。年間20回ほどできる血漿(けっしょう)成分献血をする。
狭間さんはやめようと思ったことは一度もなく、「毎回血液検査の結果が戻ってくる。数値を見て健康であることを確認し、また通いたくなる」と笑顔。親しくなった献血ルームの職員と雑談をするのも楽しみになっているという。
県赤十字血液センターは「900回の献血はかなり珍しい。長年の協力は大変ありがたい」と感謝した。
狭間さんは「元気であればできるボランティア。がんばれば年間20回以上できる。病気やけがと闘う人を一人でも多く助けられたらうれしい」と話している。