日本文理大で付属高生徒が「先行履修」 夏休みに講義を受け、進路選択の意識高める

機械電気工学の講義を受ける高校生=大分市一木

 【大分】大分市一木の日本文理大で、系列の同大付属高(佐伯市鶴谷町)の生徒が夏休みを利用して大学の授業を受ける「先行履修」が実施されている。工、経営経済、保健医療の3学部で7科目が無料で受講でき、単位取得も可能。高校とは違う環境で学び、進路選択の意識が高まるという。
 先行履修は希望者を対象に2024年度から開始。学年は問わず、夏休みに3~8日間通い、課題やリポート、試験で総合的に成績を評価。1~2単位が取得できる。昨年度は10人が利用し、全員が同大に進学した。
 本年度は1~3年の21人が受講。工学部でロボットの構造や制御のプログラムを学ぶ同高3年、藤原呼太郎さん(17)は「講義はとても楽しい。大学生活がイメージでき、入学への思いが強まった」と話す。
 高大連携担当の大石海斗教諭(25)は「通常出合えない未知の分野や価値観に触れることで視野も広がる」と効果に期待する。
 同大は高校生のニーズに応えられるよう、来年度以降、受け入れる高校や受講科目を増やすことを検討している。橋本堅次郎学長(73)は「先行履修は高大の架け橋。大学の魅力を知り、さらに学習機会を拡大できる」と話している。

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