サッカーJ2の大分トリニータは20日、片野坂知宏前監督の退任後初めて練習を行い、竹中穣新監督の下で新たなスタートを切った。
竹中監督は真っ先にピッチに姿を見せ、率先して準備に携わった。まず円陣を組み、「やり方が変わる中で、変化に対応してほしい」と選手たちに呼びかけた。
選手たちはウオーミングアップの後、パス練習やハーフコートでの紅白戦で汗を流した。竹中監督は時折声を張り上げながら、選手の動きに鋭い視線を送っていた。練習後は数人の選手に声をかけ、積極的に交わった。
吉岡宗重スポーツダイレクターは「全員が覚悟を持ち、現状を打破してほしい。チャント(応援歌)にもあるように、サポーターが湧き上がるサッカーを見せたい」と話した。
大分一筋12年目のFW伊佐耕平は前監督の退任について「結果を出せず、責任を取らせてしまった」と厳しい表情を浮かべ、今後の戦いに向けて「それぞれが前向きな気持ちで、100%の力を出す。まずは残留を決めたい」と力を込めた。