【竹田】竹田市特産の露地カボスが出荷期を迎えた。裏年だった昨シーズンに比べ、生産は順調という。同市飛田川のJAおおいた豊肥営農経済センターのカボス選果場で18日、始動式があり、作業の安全や豊作を祈願した。
式には市内の生産者ら約40人が出席。神事があり、玉串をささげるなどした後、カボス飲料で乾杯した。代表者4人が選果機のボタンを押すと、カボスが洗浄され、ベルトコンベヤーを流れた。作業員が傷みがないか確認し、大きさごとに分けて箱に詰めた。
センターによると、青果向けの露地物は組合員約40戸が栽培。昨シーズンは出荷量が約38トンだった。今年は10月上旬までに50~60トンの出荷を目指す。県内や九州各県に流通する。
飛賀洋一市かぼす生産出荷組合長(65)は「少雨の影響で7月は玉太りが心配されたが、8月に入ってからの雨で順調に大きくなった。料理にギュッと搾って食べてもいいし、数滴かけるだけでも食事の味を引き立ててくれる」と話した。