日出町が県内2例目の「SDGs未来都市」に 自然と調和した地域活力創出や温室ガス削減計画を評価

SDGs未来都市に選ばれた日出町

 【日出】内閣府の2025年度「SDGs(持続可能な開発目標)未来都市」に日出町が選ばれた。自然環境と調和しながら地域活力の創出や温室効果ガスの削減を図る計画が評価された。県内では国東市に次いで2例目。安部徹也町長は「豊かな自然を保全しながら快適な生活を営めるための環境づくりを進め、次世代に引き継ぎたい」と説明した。
 未来都市の選定は、SDGsの理念に沿った地域活性化やまちづくりを促進させようと18年6月に始まった。25年度は全国で9地域が選ばれ、計216自治体となった。
 同町によると、計画は30年に向けて町のあるべき姿を描いた。再生可能エネルギーについては森林伐採を規制し、太陽光発電の設置を住宅や工場、公共施設に促す。小規模水力発電も導入する。
 放置竹林を公園として整備し、廃棄する竹を堆肥などに利用。耕作放棄地を活用して週末農業を楽しめる仕組みをつくり、周辺自治体から人を呼び込む。
 移住希望者と環境配慮型企業の誘致を見据え、地域の食や文化を体験できるツアーを実施。大学や企業などと連携した産官学金の協議会を設けてアイデアを出し合い、新たな地域産業を生み出したりコミュニティーの再構築につなげたりする。
 計画の実現を目指し27年度までに具体的な事業に随時、着手する。
 町まちづくり推進課は「日出は自然に恵まれ、都市部に近いといった地理的優位性もある。地域資源を生かして人口減などの諸課題に対応し、地域内経済の好循環を生み出したい」と話している。

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