【中津】中津市は全正規職員にグーグルの基本ソフト(OS)を搭載したノートパソコン「クロームブック」を配布する。ネットワーク上のクラウドサービスや生成人工知能(AI)を活用することでデジタル化をさらに推進し、業務効率化を図る狙い。端末は8月中に計860台を配備し、研修する。
リアルタイムの共同編集やビデオ会議、アプリ開発が可能となり、現場での作業や相談・訪問事業などでの利用を想定している。
全正規職員が生成AIを使える環境も整え、定型文作成や情報収集の面で効果が期待できるという。市は2023年度に個人情報の取り扱いなどを含めた生成AIガイドラインを定めており、さらに改定を進めて対策を強化する。
デジタル化の本年度事業費は約8500万円。今後、非正規職員への端末配布も検討している。
市情報デジタル推進課は「職員の働き方改革を進めて市民サービスに充てる時間を増やす。データはクラウド上にあるので、災害で庁舎が被災しても業務継続が可能」と話している。