7月の大分県内、北部や西部を中心に記録的な少雨に 7地点で観測史上最少

7月の県内は記録的な少雨となり、気温も高かった。写真は今季最高の39・0度を観測した7月29日の日田市

 7月の県内は北部、西部を中心に記録的な少雨となった。中津市や同市耶馬渓町、豊後高田市など7地点で月間雨量が観測史上最も少なかった。梅雨明けが早く晴天が続いたため、日田市や大分市など5地点は平均気温が過去最高となった。
 大分地方気象台によると、偏西風が北側に蛇行した影響で日本列島は高気圧に覆われやすくなり、県内も晴れて気温の高い日が多くなった。
 中津市の月間雨量は8・5ミリで平年(302・8ミリ)の2・8%にとどまった。1ミリ以上降った日数はわずか2日だった。地域気象観測システム(アメダス)のある県内19観測地点のうち、佐伯市宇目と同市蒲江を除く17地点で総雨量が平年を下回った。
 太平洋高気圧とチベット付近を中心に広がる高気圧の双方に覆われ気温も上昇。温度計のある県内15観測地点全てで平均気温が7月の平年値を超えた。
 日田市は29・4度で、昨年8月と並び過去最も暑い月となった。大分市と中津市が29・0度、豊後高田市は28・7度で7月の最高を更新。杵築市は27・7度で過去最高タイだった。
 県内の8月の雨量はほぼ平年並みの見込み。厳しい暑さは続く見通しで、気象台は熱中症への注意を呼びかけている。

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