「惑星ラブソング」心に刺さる平和への問いかけ

「惑星ラブソング」の一場面(ⓒ『惑星ラブソング』製作委員会)

 現代の広島を舞台に、若者と外国人青年が織りなすファンタジー。
 アヤカは米国への留学費用を求め、アルバイトしているタウン誌の交流サイト(SNS)で10万件の「いいね」獲得にチャレンジすることに。彼女から協力を求められた青年モッチは、町でたまたま知り合った米国人観光客のジョンを紹介する。3人は広島の街中を散策し、SNSにアップロードするための写真を撮っていく。広島城周辺のクスノキを目にしたジョンは突然、祈りをささげ始める。
 一方、ユウヤは未確認飛行物体(UFO)に興味を持っている小学生。周囲に反応することがなかった曽祖母が「宇宙人が時間を旅できるのならば、原爆が落ちる前に行って止めてくれたらいいのに」と口にするのを聞き、驚いてしまう…。
 メインキャストに曽田陵介や秋田汐梨といった人気のある若手を配し、八嶋智人や川平慈英らが脇を固めている。コミカルな描写やSF的な展開があることなどで、若い世代でも親しみやすい一本だ。つながりがなさそうな二つのエピソードが重なりを見せる時、「平和とは」というテーマが浮き彫りになる仕組みになっている。
 作中とあるキャラクターが口にする「世界中から争いがなくなっていないのに、平和を祈り続けることに意味があるのか」という問いかけは、現代的で心に刺さる。

 シネマ5で8月9日(土)~15日(金)の午後0時25分。13日は午後7時半も上映する。初日の上映後、時川英之監督による舞台あいさつがある。

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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