【竹田】竹田市内にある21本の用水路群が「世界かんがい施設遺産」に認定されると決まったことを受け、登録に向けて活動してきた実行委員会は25日、市役所で認定発表会を開いた。
市や土地改良区、県などから約50人が出席。昨年7月から活動してきた実行委の会長を務める土居昌弘市長が「認定はスタートライン。施設を次世代に引き継ぐことができるようまい進したい」とあいさつした。
出席者や市内の小中学生らがくす玉を割った後、地元選出の宮成公一郎県議の発声で万歳を三唱した。
遺産登録を提案した竹田地域土地改良推進協議会の佐藤慶一会長(71)は「水路を築いた先人に敬意を払おうと活動した。施設を次世代に渡す責務を再確認するとともに農家ではない人や子どもらにも歴史を知ってもらうことで水路が未来永劫(えいごう)、残っていってほしい」と期待した。
今後、推進協議会を設立し、登録施設を▽子どもたちへの教育▽農産物の付加価値創出▽観光への活用―に生かしていく。