【日出・杵築】東急不動産(東京都渋谷区)は22日、日出町と杵築市山香町にまたがる山間部に風力発電事業を計画していると明らかにした。環境影響評価(アセスメント)などを踏まえ、2030年をめどに運転開始を目指す。
同社などによると、計画エリアは日出町南畑―杵築市山香町久木野尾の約4キロ区間。宇佐市や別府市との境界に近く、大分自動車道の北側に位置する。別府ムスリム教会がイスラム教徒向け土葬墓地の整備を目指す町有地も含まれる。
高さ100メートル級の風車を最大で9基設けるもよう。出力は4万2700キロワットを見込む。
同社は23日から、県庁舎と日出町役場、杵築市役所などで環境アセスの評価項目や調査手法などを記した方法書の公告縦覧を始める。
8月下旬に日出、杵築両市町と由布、別府、宇佐の3市で住民説明会を開く予定。
同社は「別府湾からの風が強く風力発電所の設置に適している。地元と協調しながら事業を進めたい」と話した。
風力発電を巡っては、計画エリアから北東に約6キロの山中(杵築市山香町野原)で今年4月から、ENEOSリニューアブル・エナジー(東京都港区)が高さ約145メートルの風車2基を稼働させている。出力は7480キロワット。