サッカーJ2リーグは23節を終え、約3週間の中断期間に入った。大分トリニータは16日の天皇杯3回戦で敗れ、次はリーグ第24節の8月2日、ホームで今治と対戦する。チームを運営する大分フットボールクラブ(FC)の小沢正風社長にここまでの戦いを振り返ってもらい、今後の目標などを聞いた。
―第23節を終えて勝ち点27で12位につけている。率直な受け止めは。
「勝ち点を落とした試合が多く、現状には満足していない。勝ち切るチームにならなければ、上位進出は難しいだろう」
―片野坂知宏監督の下、今季は「いい守備から、いい攻撃へ」をコンセプトにしている。守備と攻撃をどう見ているか。
「守備の構築が進み、ある程度は失点を抑えられている。ただ攻撃に関しては決定力が足りない。現在はFW有馬の5得点が最高。シーズンで2桁得点を取る選手が出てきてほしい」
―J1岡山からFWグレイソンが加わった。
「ボールを持つと攻撃のスイッチが入り、時間もつくれる。得点も期待でき、チーム力が上がるだろう」
―Jリーグの第2登録期間は8月中旬まで。補強についての考えは。
「抜けた選手の穴埋めと新たな選手の獲得は考えている。フロントとしては資金を用意しているので、現場の意向を大事に話を進めたい」
―中断明けはどのような戦いをしたいか。
「まずはホーム2連戦で連勝したい。終盤にかけて1試合の重みも変わってくる。勝ち点を積み上げ、プレーオフ圏内(6位以内)に向けて徐々に順位を上げたい」
―サポーターに向けてメッセージを。
「長崎戦(第22節)と鳥栖戦(第23節)は、敵地ながらトリニータの声援の方が大きく聞こえるほどだった。皆さんにも最後まで一緒に戦ってほしい。応援よろしくお願いします」