マークさんと佐伯・大地酒造がコラボ、夏の酒完成 日出米を「globe」楽曲で音響発酵

完成した「ふっかきまい」を手にPRする(左から)大地酒蔵の池田司専務、池田敬社長、冨高国子市長、マーク・パンサーさんら=佐伯市役所

 【佐伯・日出】佐伯市上浦の大地酒造(池田敬社長)と音楽グループ「globe」のマーク・パンサーさん=さいき応援大使、日出町観光親善大使=が共同開発した日本酒「ふっかきまい(仏歌鬼舞)」が完成した。販売は限定3千本で「globe」の結成30周年に当たる8月9日から。佐伯市、日出町のふるさと納税の返礼品にも加えられる予定。
 マークさんはテレビの仕事で同町を気に入り、昨年から名水「山田湧水」(豊岡)近くの棚田で米作りに励んでいる。数年前からメンバーのKEIKOさんに「できた米で作った酒を飲ませたい」との思いを温めていた。今回、同酒造とタッグを組んで実現した。
 収穫したヒノヒカリ約320キロを持ち込み、今年2月から作業。ソムリエ資格を持つ杜氏(とうじ)の池田司専務のアドバイスでワイン酵母を仕込んだ新感覚の日本酒づくりに挑戦。自身も全作業に携わった。
 完成した「ふっかきまい」はアルコール度数13度、1本720ミリリットル(3300円税込み)。もろみ期間(1カ月)に「globe」の楽曲を24時間流し続ける音響発酵をするなどし、甘さ、酸味を楽しめる夏の酒に仕上がった。
 銘柄は仏の里臼杵のKEIKOさん、地獄のある別府に縁のあるマークさんをイメージした。ラベルの字体はKEIKOさん。
 関係者が14日、佐伯市役所、日出町役場を訪れ、マークさんが「まろやかで香りも楽しめる個性のあるいい酒ができた」と報告。冨高国子市長は「軽くて飲みやすい。チーズにも合いそう」、安部徹也町長は「米に限らず、豊かな自然を使って町をPRしてください」と話した。
 取扱店などの問い合わせは大地酒造(0972-48-9388)。

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