【由布】身近にクラシック音楽を楽しむ「ゆふいん音楽祭」が25~27日、由布市湯布院町川上のゆふいんラックホールで開かれる。今回はイベント開始50年を記念し、前夜祭を復活。25日に入場無料の親子ファミリーコンサートを実施する。
音楽祭は1975年、県中部地震をきっかけに、由布院温泉観光協会が「星空の下のコンサート」として始めた。80年からは地元の有志らでつくる実行委員会が主体となり開催。2009年でいったん幕を閉じたが、16年秋に再開した。
【26日】▽午後2時から「西洋音楽探訪」と題した宮崎大名誉教授の竹井成美さんによるレクチャーコンサート。大分中世音楽研究会(合唱)、湯布院町出身の松本富有樹さん(ギター)、高本一郎さん(リュート)が出演する。
▽午後7時からは、ベートーベン弦楽四重奏曲を全曲演奏する企画の1回目。大分市出身の水谷晃さん(バイオリン)、対馬哲男さん(同)、村上淳一郎さん(ビオラ)、山崎伸子さん(チェロ)が「ヘ長調Hess.34op.14―1」など3曲を披露する。
【27日】午後2時から、湯布院町在住で、バロック音楽の第一人者の小林道夫さんのピアノ演奏。水谷さんとモーツァルト、河野文昭さん(チェロ)とバッハを披露する。
前夜祭は午後7時から。26、27両日の演奏者が全員出演し、2日間の聴きどころを少しずつ紹介。小林さんのピアノソロもある。未就学児も入場でき、先着約200人。
チケットは各回4千円、小中高生は千円。ホールにはカワイ製のグランドピアノ(SK―7)が設置されたばかり。実行委は「小林先生の新しいピアノでの演奏が聴きどころの一つです」とPRする。
予約、問い合わせは由布院観光総合事務所(0977-85-4464=平日午前9時から午後5時まで)。