【大分】大分市今津留の大分舞鶴高2年の高橋咲音(さきね)さん(16)が、中学生・高校生のためのコントラバス・ソロコンテスト(3月28日・東京)で金賞に選ばれた。県内の受賞は初めて。
高橋さんは3歳からピアノを始め、稙田南中で吹奏楽部に入った。コントラバス歴は5年。同高吹奏楽部で4月からバスパート10人のリーダーを務めている。「重厚感のある響きを出せるのが魅力的」と話す。
コンテストは腕試しに出場した。演奏したのは正確な音程、リズム感などが求められるシマンドル「30の練習曲 第8番」。昨秋から始業前や部活動後の練習を重ねた。顧問の山本泰久教諭(56)からは「伴奏のグランドピアノのくぼんだ部分に立つと音が引き立つ」など助言を受けた。
動画での予選を通過したという連絡は、第15回JBAソロコンテスト県大会(1月・臼杵市)で金賞を獲得した翌日。勢いに乗ったまま文京シビックホールのステージに立った。
本番では体の軸を動かさず、正確な音程を意識しながら弓をコントロールした。
大会は隔年で、出場は最初で最後。「全国レベルで認められたことで自信がついた。別の大会でも好成績を狙いたい」と意欲を燃やしている。