全国高校野球大分大会が開幕 43校42チームがはつらつと入場行進

開会式に臨む高校球児=別大興産スタジアム

 高校球児の夏、始動―。第107回全国高校野球選手権大分大会は6日、大分市の別大興産スタジアムで開幕した。甲子園出場を目指し、43校42チーム(玖珠美山と安心院は連合)が熱戦を繰り広げる。
 照りつける日差しの下、開会式があった。大会史上初の5連覇を狙う明豊を先頭に、各校の選手がはつらつと入場行進。晴れ舞台は大きな歓声に包まれた。
 明豊の岡田晴樹主将(3年)が優勝旗を返還。国東の萱島悠太主将(同)が「チーム全員で心を一つにし、夢の先へとたどり着くため、大好きな野球ができる喜びを全力プレーで表現する」と宣誓した。
 この後、津久見―竹田の開幕ゲームで戦いの火ぶたを切った。

■大会パンフレット表紙原画に内藤さんの作品
 県内の高校生から募った大会パンフレットの表紙原画は、雄城台美術部3年の内藤美紅さん(17)の「入魂」が選ばれた。開会式前に表彰を受け、「この絵のように魂を込め、甲子園を目指してほしい」と球児にエールを送った。
 捕手の視点で、マスクの内側から試合を捉えたアクリル画。打者がボールを打つ瞬間を切り取った。野球を見たことはほとんどなく、インターネットの動画などでイメージを膨らませ、斬新な一枚に仕上げた。
 選出されたことで野球に興味が湧いたといい、「手に汗握る試合に期待。自分の学校はもちろん、どのチームにも頑張ってほしいです」。

■鶴崎工の竹本副部長に育成功労賞
 開会式に先立ち、日本高校野球連盟の表彰式があり、鶴崎工野球部の竹本博副部長(61)に育成功労賞が贈られた。「高校野球に携われて幸せ。選手たちの姿を見て自分も頑張ることができた」と感慨に浸った。
 津久見で副部長になった1988年夏と、鶴崎工で部長だった2006年夏に甲子園へ。「勝負の世界では、小さなことにも手を抜かない人が勝つ」という信念を持ち、プレーだけでなく、あいさつや清掃など生活指導も心がけてきた。
 中津東や大分工でも部長を務め、今春から再任用で現職。審判員としても高校野球を支えている。

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