九重町でカスミソウが出荷シーズン入り 飯田高原の冷涼な気候を生かして栽培

渡辺伸幸さんのハウスで、カスミソウの出来具合を確認する加藤展秋部会長=九重町湯坪

 【九重】九重町の飯田高原で、カスミソウの出荷がシーズン入りした。かわいらしい白い花は冠婚葬祭のさまざまな場面で使われるなど人気があり、出荷は11月ごろまで続く予定。
 JAおおいた飯田花き部会の加藤展秋部会長(52)によると、10戸が計約240アールで栽培。この時季、西日本の他の産地は秋からの出荷を終え品薄になるが、標高800~900メートルの同高原はこれから秋までの主産地になる北海道や東北と似た冷涼な気候を生かして育てられ、九州・山口エリアの市場へ出す。
 同町湯坪の渡辺伸幸さんは、ハウスごとに出荷時期を分けて生産。今季は春の寒さの影響で10日ほど成長が遅れたという。
 同部会全体で例年並みの約42万本の出荷を見込んでいる。加藤部会長は「安定した需要がある。夏場の遮光など暑さ対策を施し、ニーズに応えたい」と話した。

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