【大分】大分市の夏祭りのトップを切って開かれる大分市長浜町の長浜神社夏季大祭(7月5~7日)を前に6月22日、氏子らが神社で縁起物の「おみか餅」を作った。祭り期間中、色鮮やかな餅花250本を境内で販売する。
氏子でつくる「おみか餅保存会」(三浦賀一郎会長)を中心に約70人が参加。ネズミモチの枝に、赤や黄、緑に色付けした餅をアサガオの形にして取り付けた。家族と訪れた豊府小4年の渡辺獅子(れお)さん(9)は「餅が柔らかくて、花の形に整えるのが難しかった」と笑顔で話した。
おみか餅は「おミカ」という女性が長浜神社で病気の平癒を祈願し、回復の礼として供えたとの言い伝えに由来している。
三浦会長(88)は「みんなが病気もなく健康に暮らせるように、との願いを込めた。これからも伝統を守っていきたい」と話した。
祭りは、期間中に雨が降ることが多いため、「雨の長浜さま」と呼ばれる。みこしの巡行や神楽の奉納などがあり、各日午後5時半~10時は歩行者天国となり、露店が並ぶ。