【豊後大野】アウトドアサウナを生かしたまちおこしをしている豊後大野市は、「サウナのまち」のシンボル的な存在として軽トラックで運搬できる移動式サウナをつくる。通常は市役所本庁舎内で展示し、イベント時には入浴用として使い、市のPRにつなげる。開会中の市議会定例会に製作費(503万8千円)を含む予算案を提案している。
細かい仕様は今後、専門業者らの意見を聞いて決める。県産材を使い、定員は4人、側面には市のロゴなどを掲載する予定。
市内外のイベントで出展するほか、災害が発生した場合には現地に運んで暖を取る小屋や風呂代わりなどとして使うことも想定している。
「おんせん県おおいた」にありながら温泉施設がない同市は、地元の宿泊施設代表者らでつくる「おんせん県いいサウナ研究所」と連携してアウトドアサウナを推進。水風呂代わりに清流や水中鍾乳洞に飛び込めるという珍しさで人気に火が付いた。
全国的なメディアにも何度も取り上げられ、知名度は急上昇。市内でのサウナ入浴者数は▽2020年度 834人▽21年度 4214人▽22年度 8725人▽23年度 9643人―と順調に増加したものの、24年度は一転し、7829人に減少した。
入浴者の満足度向上のため一部施設で利用時間を長くしたことで受け入れ可能人数が減ったことも一因だが、市はブームが落ち着いたことや、市外にライバル施設が増えたことなどが要因と分析。愛好者だけでなく、より多くの人に知ってもらうため広くPRすることにした。
市サウナ推進室の田北寿朗主任(42)は「入浴者1万人の達成・定着や、市民にサウナのまちとしての誇りを持ってもらえるような取り組みにしたい」と話した。