デジタルマップで幕末の中津城下を歩こう 市教委が子ども向けに諭吉の時代の地図作成

中津市教委が作成した子ども向けのデジタル版まち歩きマップ

 【中津】中津市教委は、幼少期の福沢諭吉が過ごした幕末の城下町を紹介するデジタル版「福沢先生と中津を歩こう! やさしいまち歩きマップ」を作成した。分かりやすい解説文と画像を多用し、画面をスライドさせると現在と当時の地図を比較することができる。
 中津ライオンズクラブ(小川智史会長)の寄付金20万円を活用。市が昨年度に作った「まち歩きマップ―福沢諭吉が生きた幕末の中津を歩こう!」を子ども向けに改良し、現在と幕末の城下町を簡単に見比べられるよう画面のスライド機能を追加した。
 中津の城下町は空襲を受けなかったため、昔のままの通りや道幅、まち並みが残る。諭吉も見ていた寺院や武家屋敷などをマップ上でタップすると説明文が表示され、QRコードをスマートフォンで読み取ると衛星利用測位システム(GPS)で現在地を示しながらまち歩きも楽しめる。
 今月上旬にはマップのお披露目イベントがあり、小学生ら約30人が参加。スマホを片手に、観光ボランティアガイドや同クラブメンバーと共に福沢諭吉旧居や城下町を散策した。
 市教委社会教育課は「学校現場でマップを活用し、子どもたちに郷土の歴史への関心を高めてもらう。分かりやすい解説になっているので、観光客にも利用してほしい」と話している。
 問い合わせは同課(0979-22-4942)。

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