「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」困難なミッションに挑む勇気

「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」の一場面(ⓒCourtesy of Universal Pictures)

 オレオレ詐欺に引っかかってしまったおばあちゃんが、奪われた金を取り戻そうと奮闘するコメディー。
 舞台は米ロサンゼルス。夫に先立たれ、一人暮らしをしている93歳のテルマの元に、孫のダニエルらしき人物から「妊婦を相手に事故を起こした。逮捕されて刑務所にいるので保釈金1万ドル(約145万円)を払って」という電話がかかってきた。大事な孫のためにへそくりをかき集め、現金を郵送したが、すぐに詐欺だったことが判明する。
 テルマは落ち込むが、ふと目に入った新聞に掲載されているトム・クルーズの写真と「ミッション・インポッシブル」の文字に励まされる。「私の金をやつらにくれてやれと?」奮起した彼女は、古い知り合いのベンと共に詐欺犯を見つけ出そうとするのだが…。
 何といっても、主演のジューン・スキッブの動きが見どころ。撮影当時テルマと同じ93歳だったスキッブは、体を使ったアクションや電動バイクを使ったカーチェイス、銃撃や爆発シーンをこなしている。もちろんトム・クルーズのようなキレキレの動きではない。ゆったりした動きではあるが、使命に燃えるテルマの姿は、エネルギッシュでチャーミングだ。
 一方で人とのつながり方についても考えさせられる作品。困難が訪れた時に一人で立ち向かうべきか。周囲にSOSを出すべきなのか。痛快な物語の中にも深いメッセージが込められているように思う。
 テルマが挑んだ困難なミッション。国を超えても、変わることのない勇気をもらえる作品になっている。

 シネマ5bisで28日(土)~7月4日(金)の午前10時、午後4時40分。(この日程以外も上映あり)

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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