【臼杵】JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」のコースに初めて臼杵市が組み込まれ、乗客20人が15日、約4時間滞在した。乗客は市内臼杵の稲葉家下屋敷(国登録有形文化財)での昼食や臼杵石仏の観光を楽しみ、観光関係者は今後の観光振興への弾みを期待した。
市観光協会は昨年、同市の歴史や食文化を堪能する体験型プラン「ウスキベニュー」をコースに採用するよう同社へ提案した。「ウスキベニュー」は同屋敷を貸し切り、臼杵の歴史と文化を体験するパーティープランで2023年7月から販売している。
同社はユネスコ食文化創造都市である同市の食文化や歴史を高く評価し、初夏のプレミアムプランなど計5回の旅に組み込んだ。
この日、乗客らは佐伯市のJR佐伯駅で下車し、専用バスで臼杵市に入った。同屋敷では臼杵食文化の要素を伝える「古今」と銘打つ創作コースが振る舞われた。
乗客は料理の盛り付けや美しい写真を撮るなどして満喫。臼杵の夏の風物詩、「臼杵祇園まつり」のはやしを畳屋町と掛町の若衆が披露し、場を盛り上げた。
協会は今回を自信にして今後、ウスキベニューを高付加価値ツアーへ売り込んでいく考え。西村昭郎専務理事は「歴史と文化が詰まった臼杵のすてきさを実感してもらえた」と富裕層へのアプローチに手応えを感じていた。